食物アレルギーが、10年で2.3倍に!
兵庫県内の公立小中学校・特別支援学校で、食物アレルギーのある児童生徒の割合が、10年で約2.3倍に増えていることが、兵庫県教育委員会の調べで分かりました。
2012年5月時点のデータでは、
3.7%に上り、おおむねクラスに1人はいることになります。
2003年度の調査では、1.6%でした。
2013年8月の国の調査では、小学校4.5%、中学校4.8%に上った。
学校では、原因食品を取り除いたり別のメニューを用意したりと対応に苦慮しています。
東京都調布市 2012年12月
・食物アレルギーの小学5年女児が給食後に死亡。
兵庫県姫路市 2010年1月
・給食を食べた男児が「アナフィラキシーショック」で救急搬送。
兵庫県西宮市 2013年1月
・卵アレルギーの児童が卵白入りのデザートを食べ救急搬送。
神戸市教育委員会は、2007年度から、小学校給食で卵アレルギーの児童に卵を抜く対応を始めたが、他の食品は除去していません。
別のアレルギーの児童は、保護者が献立表を見て別のおかずを持たせるなどしている。
神戸市教育委員会によると、「除去食は専用の調理室が必要となり、費用や人員面から難しい」。
兵庫県教育委員会は、1013年3月にマニュアルを作成したが、献立表を事前に家庭に配る他は、「一律の対応は困難」としている。