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「食」の自給率のおはなし

自給率とは

国内で消費する食料のうち、国内で生産した量のしめる割合をいいます。
例えば、国内で10万トン消費する食料のうち、外国から3万トン輸入しているとします。
すると、7万トンは自国で生産していますから、
7÷10=0.7 
となり、自給率は70%となります。

自給率が100%に近いほど、その国の食糧の供給は、安定しているといえます。

日本の食糧自給率

日本の食料全体で見ると、その自給率は、約40%です。これは、食料の60%を外国に頼っているということです。
天候や事件などで輸入先の生産が低下すると、必要な量を確保するのが難しくなり、食糧不足となってしまいます。
現在の日本では、自給できているのは、「米」だけなのです。

 

自給率の移り変わり

江戸時代の日本は、食料の自給率は100%でした。
明治になり、外国との貿易が始まりましたが、自給率はほとんど変わりませんでした。
昭和になり、戦争が終わった頃から、日本の食糧の自給率は徐々に下がり始めました。
西暦2000年の農林水産省の自給率の調査では、
○米・・・・・96% ○野菜・・・・82% ○肉類・・・・55% ○果実・・・・44%
○小麦・・・・13% ○大豆・・・・ 5% ○トウモロコシ 0% となっています。

食料自給率をあげるために

農林水産省の7つの政策
1.食育の推進
  平成17年6月21日に「食事バランスガイド」が作られ、公開されています。
2.地産地消の推進
3.国産農作物の消費拡大の促進
4.国産農作物に対する消費者の信頼の確保
5.経営感覚の優れた担い手による、需要に即した生産の推進
6.食品産業と農業の連携の強化
7.効率的な農地利用の促進

自給率のみでいうと、危機的な状況といえます。国家的な取り組みが必要な時期であると言えます。

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